私たちは、働く人と市民がみんなで資金を出し合い、民主的に経営・運営し、責任を分かち合って人と地域に役立つ仕事をする協同組合(COOP)です。
地域と協同して、誰もが安心して暮らせるまちづくりに貢献したいと考えています。
・ワーカーズコープについて(関連リンク)
東京南部事業本部について
ワーカーズコープ東京南部事業本部では、保育事業・環境事業・高齢者支援・障がい者サポート・子育て支援などの運営・管理をしています。
・東京南部事業本部のお仕事(関連リンク)
ワーカーズコープが目指す子育てとは
子どもたちは未来そのものです。子どもたちが大切にされない社会に未来や希望はありません。今、私たちが暮らす日本社会はどうなっているのでしょう。子どもの貧困率が16%にも達し、6人に1人の子どもが何らかの貧困状態にあえいでいます。また、急速な核家族化や地域のつながりの希薄化、社会的孤立の広がりによる孤独や心の病も広がっています。塾に行くのは当たり前など受験競争もますます激しくなり、人を能力の有る無しで見てしまう考え方や、自己責任を強調するあまり「たすけて」という言葉さえ素直に言い出せない空気も広がっています。
私たちワーカーズコープは、「共に生き、共に働く社会の創造」を合言葉にすべての子どもの命や人権が大切にされる協同の社会づくりを目指してきました。
この指針は、そういった実践を進める上での、協同労働の子育て分野の事業所・組合員が大切にする基本を示したものです。それは、全国の実践やこれまでの協同労働運動の到達点をまとめたものでもあります。2015年に改定された新7つの原則とあわせ、大いに活用し、協同労働の子育てとは何かという問いをみんなで深め、協同労働の「よい仕事」をより一層高めていきましょう。
協同労働は「命」「自然」「働く」「暮らす」をベースに
「共に生き」「共に育ちあう」社会を目指します
そのために
1.1人1人の子どもの違いや個性を尊重します
2.子どもの持つ育つ力を信じ、育てます
3.子どもの命をはぐくむ自然、人、文化など豊かな社会関係をつくり出します
協同労働の子育て5つの指針
命の基礎である自然や食、地域の文化、人と人との関係を大切にします
- 子どもの心と体をつくる食、自然体験を重視します
- 地域や日本の暮らしの中にあった伝統行事や文化を継承し、大切にします
- 人と人との関係の基礎となる豊かな「あそび」を共に創り出します
当事者主体と豊かな人間関係を広げます
- 主人公は子ども。子どもの想いと自主性を中心に置き、組合員は子どもから学ぶ姿勢を大切にします
- 子どもたちがゆったりした時間とたっぷりした経験を持てる居場所づくりをすすめます
- 子どもを通じた親育ちを重視し取り組みを進めます
- 子ども、親、地域との協同の関係づくりを広げます
- 子どもたちが安心して失敗できる場と関係性をつくりだします
子どもの願いや課題を真ん中にすえた
生活まるごとの仕事おこし・まちづくりをすすめます
- 子どものSOSをキャッチできるアンテナを高めます
- 子ども、親の願いや困難に向き合い、まるごとの仕事おこし、まちづくりに挑戦します
- 地域の市民や行政とも協同した、社会連帯のまちづくりを広げます
よい仕事を生み出す協同労働の団づくりを大切にします
- 7つの原則に基づく団づくり、自由な発言と人の意見をしっかり受け止めることができる関係づくりを基本とします
- 悩んだときは「まずはやってみる」という実践する姿勢を大切にします
- 学習、研修など学びあいの時間と文化を生み出します
- 全国の仲間との連帯・学び合いを大切にします
- 社会連帯経営による経営の連帯性や主体性を高め、健全経営を守ります
子どもの命を守り育む平和、基本的人権、民主主義、自然環境など
人類が幾多の苦難を経て築いてきた貴重な財産を大切に継承します
- 平和の基礎となる、相手を思いやる心を育て、能力や国籍、性別などによる差別、偏見をなくす取り組みを広げていきます
- 子どもの人権や民主主義について日ごろからアンテナを高くはり、話し合いや学習をします。またそれらを守り発展させる運動に積極的に関わります
- 世界の子どもたちの現状や文化を知り、交流を広げます
- 持続可能な社会づくりに貢献します